大切な人に贈りたくなるアンデルセンの絵本

世界中で愛されているアンデルセン童話の名作『モミの木』が、

マリメッコのデザイナーとしても活躍するサンナ・アンヌッカのイラストで

絵本になりました。

 

 

 

布貼りの表紙に金箔押しがほどこされている表紙をめくると、

色鮮やかな物語の世界が広がります。

 

 

 



 

森のはずれに、小さなモミの木が立っていました。

まわりには、たくさんの木々が豊かに生えていて

日当たりもよく、空気も新鮮でした。

ところが、小さなモミの木は、あたたかいお日さまの光や

きれいな空気など気にもとめず、ただただ、

「早く大きくなりたい」

「大きくなってどこか別の世界に行ってみたい」

とばかり考えていました。

 

 

 



 

「今を生きなさい！」と優しく諭すお日さまの声も届かない。

やがてその生まれた森から切り出されたモミの木は、

クリスマスに美しく飾り付けられますが……。

 

 



 

広い世界にあこがれる、小さなモミの木のお話し。

このモミの木を自分の人生に重ね合わせられる作品です。

 

 

 

きれいな色したおしゃれなイラストは、眺めているだけで楽しい気分。

物語を広げるアートワークと共に、「今、その時を楽しみなさい」という

人生のメッセージが心に届きます。

大切な人へ、自分用に、そして贈り物として喜ばれる1冊です。